IDm(アイディーエム)とは、FeliCaカードに割り当てられている固有の識別情報です。カードをリーダー/ライターにかざした際に読み取られる情報の一つで、入退室管理や勤怠管理、会員証などのシステムで広く利用されています。
FeliCa全体の仕組みについては、FeliCaとはの記事で詳しく解説しています。
関連する内容については、以下の記事も参考になります。
IDmとは
IDmとは、FeliCaカードごとに割り当てられた固有のIDです。同じIDmは存在せず、カードを識別するための情報として利用されます。
システム側では、このIDmとユーザー情報(社員番号・会員情報など)を紐づけることで、カードをかざした人物を判別します。
IDmの仕組み
FeliCaカードにはICチップとアンテナが内蔵されています。リーダー/ライターが発する電波を受信するとカードが起動し、通信の中でIDmを送信します。
このIDmを読み取ることで、システム側はカードの識別が可能になります。
基本的な流れ
- リーダー/ライターが電波を発信
- カードが電波を受信して起動
- カードがIDmを送信
- システム側でIDmを照合
- 利用者を特定して処理を実行
IDmの主な用途
入退室管理
カードをかざしてIDmを読み取り、登録済みのカードかどうかを判定します。許可されたIDmであればドアを解錠するなどの処理が行われます。
勤怠管理
出退勤時にカードをかざし、IDmを読み取って打刻データとして記録します。社員情報とIDmを紐づけることで、個人の勤怠管理が可能になります。
社員証・学生証
社員証や学生証として利用し、カードをかざして本人確認を行う用途があります。
会員証・受付管理
会員証として利用し、来店履歴や利用履歴の管理に活用されることがあります。
IDmのメリット
シンプルな構成で運用できる
IDmを読み取って識別するだけのシンプルな仕組みで運用できるため、導入しやすいのが特徴です。
カード識別が容易
カードごとに固有のIDmが割り当てられているため、確実にカードを識別できます。
多くのシステムで採用されている
入退室管理や勤怠管理など、多くのシステムでIDmを使った運用が採用されています。
IDmとUIDの違い
FeliCaではIDmが識別情報として使われます。一方、MIFAREなどのType A系カードではUIDという識別情報が使われます。
どちらもカード識別に使われる点は同じですが、通信方式やカード仕様が異なります。
MIFAREとはの解説も参考になります。
IDmとFeliCa Lite-Sの関係
FeliCa Lite-Sは、IDmを使った認証用途に適したICチップです。社員証、入退室管理、勤怠管理などでは、IDmを読み取って運用するケースが一般的です。
IDmを使うときの注意点
IDmだけでセキュリティは完結しない
IDmはカード識別には便利ですが、それだけで高度なセキュリティが保証されるわけではありません。
セキュリティについては、FeliCaのセキュリティで詳しく解説しています。
リーダーやシステムの対応確認が必要
IDmを利用するには、FeliCa対応のリーダー/ライターと、それを処理するシステムが必要です。
カードの種類による違い
FeliCa StandardやFeliCa Lite-Sなど、カードの種類によって利用方法が異なる場合があります。
IDmを利用する際のチェックポイント
- 使用するリーダーがFeliCaに対応しているか
- IDmを読み取れるシステムか
- 既存システムと連携できるか
- セキュリティ要件に適しているか
- カード紛失時の対応が決まっているか
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まとめ
IDmは、FeliCaカードを識別するための重要な情報であり、入退室管理や勤怠管理などの実務で広く利用されています。
シンプルな仕組みで運用できる一方、IDmだけでセキュリティが完結するわけではないため、システム全体での設計が重要です。
FeliCaカードを利用する際は、用途、システム構成、セキュリティ要件を整理しながら、IDmの活用方法を検討することが大切です。
※FeliCaはソニー株式会社の登録商標です。
※MIFAREはNXP B.V.の登録商標です。
※本記事の内容は、正確性や最新性を保証するものではありません。

